「フェルドマン博士の日本経済最新講義」
ちきりんさんがおすすめしていたので迷わず買ってみた。
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日本経済の課題とフェルドマン博士なりの提言が記されている。
言葉は平易で、それでいて本質をついている。
序論で経済学を「希少資源の最適な利用の学問」と定義した上で、経済学の目的は「希少性からくる争いを減らし、世界を平和にすること」と綴っています。
僕自身学生時代の専攻は経済学だったのでその定義はよく知ったつもりでいましたが、目的には感動した。何のために希少資源の最適な利用を追求するのか?については経済学を学んでいて意外に抜け落ちているポイントだと思う。経済学ってそういうことだったのねと思わず膝をついた。
ざっくりと日本経済の課題をまとめると、既得権益がはこびっていて本来分配されるべきところにリソースが行き届いていない。
高齢者への過度な社会保障費はその典型で、もっと若い人への教育投資にお金を回すべきと説く。
それができていないのは選挙制度が今の既得権益を残像させるように設計されてしまっているから。
日本経済のこれからを考えるには必携の一冊。