Somewhere in the world 〜不真面目社畜の徒然日記〜

ビジネスと旅行と、時々宗教

「はじめての宗教論 右巻」佐藤優

宗教論とか神学を勉強したく、有名な入門書と聞いたので読んでみた。

www.amazon.co.jp

キリスト教に焦点をあてつつ、宗教ってなんなの?ということを解説している。

ただ、新書だからなのか話が飛び飛びの箇所があり、どこかのコラムをつなぎ合わせたような構成で体系だって理解しづらかった。

本当にしっかり勉強するならそれこそ専門書読めということなのか。

 

本書では「宗教の定義は不可能」とされている。

でも、「『見える世界』」と「見えない世界」をどう分けるのか?」という問いに宗教は集約されると感じた。

人間はどこから生まれ、死んだらどうなるのか。愛、友情、悲しみとは何か。

これらの「目に見えないもの」を物語によって説明するのが宗教ではないか。

キリスト教で言えば、神が世界と人間を作ったことに人の歴史のはじまりがある。アダムとイブが禁断の果実をかじったことで追放され、神と人間たちの和解のためにイエス・キリストがこの世に送られた。いずれこの世界は終末を迎えるが、イエスを信じるものは救済され、天国に送られるのだ。

 

その真逆を行くのが無神論だったり科学至上主義だ。すなわち「見えないもの」は存在せず、「見えるもの」がすべてであると。

 

どの国にも宗教や信仰が存在する。日本は無宗教とかいいつつも、みんな正月は初詣に行き、お賽銭を投げて「見えないもの」に対して願い事を請う。

 

「見える世界」と「見えない世界」をどう分けるか。

この問いが、世界をひもとく鍵となる。