Somewhere in the world 〜不真面目社畜の徒然日記〜

ビジネスと旅行と、時々宗教

仕事を好きになるということ

社会人になると、多くの人は月曜から金曜まで会社で日中過ごす。

今後定年が何歳になるかまだ分からないけど、人生に占める仕事の割合は大きい。

だから、仕事に満足できるか、すなわち仕事が好きかどうかは人生の幸福度を左右する重要な命題だ。

 

僕は、いわゆる日本の大企業に勤めている。いわゆる2chの就職偏差値でも上の方にランクインされていることもあり、社内には一流大学出身者がほとんどを占める。

でも、端から見ていて、仕事を好きになれていない人が意外と多い。

僕の同期に、超有名進学校→現役東大合格→留年もせず入社という、エリートを体現したような人がいるが、仕事を楽しめていないという。上司から飛んでくる指示を淡々とこなすばかりで、ふてくされていた。

じゃあ何やりたいの?と聞いても、「うーんわからん」とごにょごにょするばかり。

僕の世話役だった40歳くらいの上司も、突然バックオフィスへの異動を命じられ、すごくやる気をなくしたと愚痴をこぼしていた。

彼も、東大卒である。

 

一方で、僕の大学の先輩で、外資系生命保険の個人営業をやっている人がいる。

僕自身は職に貴賤はないと考えているが、上述のふて腐れている僕の同期は「生命保険の個人営業とかクソだよね〜ww」と馬鹿にしていた。

しかし、その先輩は「自分にとって営業は天職で、めちゃくちゃ楽しい!」と豪語していた。生命保険の営業を馬鹿にしていた同期の100倍は輝いていた。

そして、この前先輩にあったら管理職に昇進していた。本当は営業を続けたかったけど、今の仕事も楽しいらしかった。輝きはさらに増していた。そして、羽振りもよさそうだった。

 

さらに、僕の知り合いで外車のディーラーのマネージャーをやっている人がいる。

自動車のエンジニアからキャリアをスタートし、ディーラーに転じて、会社も何回か変わりつつ、マネージャーまでのし上がった。彼は純粋に車が好きで、とても楽しそうに仕事の話を僕にしてくれる。この前飲んだ時は、「外資は給料やばいよw」と言いつつぽんとおごって夜の街に消えていった。そんな彼は高卒だ。

 

仕事を好きになることに、学歴も、人生の幸福度も、全く関係ないのだ。

むしろ、「自分は○○大卒だから」といばりちらしている人の方が、案外ふて腐れながら仕事を楽しめていなかったりする。

もちろん、僕の会社で東大卒でやりたいことをやって輝きを放っている人たちも大勢いる。彼らは、自分のやりたいことを見極め、社内のリソースを最大限活用し、仕事を楽しみ、そして結果を出している。ただ、東大さえ出れば楽しく仕事が出来るというのも、どうやら違うようだ。

 

僕らは、仕事を好きになる方法を学校で教えてもらわなかった。

それは、社会に出てから、自分たちで見つけないといけない。

他人からやれと言われるのでもなく、他人からどう見られたいかでもなく、

本当に自分のやりたいことに耳を傾けるのだ。

 

"Your heart is alive. Keep listening to what it has to say."

-The Alchemist by Paulo Coelho