Somewhere in the world 〜不真面目社畜の徒然日記〜

ビジネスと旅行と、時々宗教

本音で生きる/堀江 貴文〜アドラー心理学で挫折しそうな諸君へ〜

 

読書録が続いてますが、今日はこちら。

前著「ゼロ」はけっこう感動したのでホリエモンの言動はフォローしてました。

待望?の新著が出たということで迷わず買ってみた。

 

内容はタイトルとおり、「本音で生きた方が人生後悔しないよ!」とホリエモンは主張している。

 

本音で生きるためには3つのポイントがある。

1.言い訳しない:できない理由を探さない

2.バランスをとろうとしない:物事はトレードオフ

3.「自意識」と「プライド」を捨てる:他人からどう思われてるか気にしない

 

この3つ、前に流行ったアドラー心理学を解説した「嫌われる勇気」とかなり近い。

それもそのはず、ホリエモン自身が「嫌われる勇気」には共感したし自分はこうやって生きてきたと著書で語っている。

なので事前に「嫌われる勇気」を読むことをすすめたい。

「嫌われる勇気」がすっと腹落ちするならホリエモンの「本音で生きる」も納得できると思う。

この本はいわばホリエモンによる「嫌われる勇気」の実践編だ。

 

かく言う私も「嫌われる勇気」には大変感銘を受けた。いかに自分が他人の目を気にしていきてきて、行動しない理由をぶちあげて自分から逃げ回ってきたかを思い知らされた。

それ以後「嫌われる勇気」を実践しようとは思いつつも、まだまだできていない自分がいた。(プライドはかなりかなぐり捨てれたと思うが)

まぁ、アドラー心理学を完璧に実践するにはそれまでの人生の半分の時間が必要らしいけど。

そこでホリエモンの「本音で生きる」ですよ。

「やっぱそうだよね、嫌われる勇気をもって本音で生きたほうが後悔しないよね」とホリエモンが背中を押してくれます。

なので「嫌われる勇気」の実践で挫折しかかっているアドラー心理学徒にぜひともおすすめです。

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「できる研究者の論文生産術」

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心理学者が研究者向けに論文を大量に生産するためのメソッドを解説した本。

仕事柄、ワードやらパワポやら文章を書くことが多いので、仕事の生産性向上を求めて手に取った。

200ページくらいの本だが、キーメッセージはきわめてシンプル。

それは、書くスケジュールを決めてその時間に書き、達成状況をモニタリングする。

要は書くことを歯を磨くのと同じ習慣にせよということだ。

このシンプルな習慣を習慣にできるかが分かれ目なんだろう。

そういえばあの村上春樹も毎日決まった時間に執筆しているという。

多くの作品を残した偉大な作家たちも、書くことがもはや習慣になっていたのだろう。

 

本の中では面白い実験結果が紹介されていて、「書きたい時に書いていい」グループと

「書かないとペナルティ」のグループで一定期間内に書いた文章量を比較すると、

当然後者の方が多かった。さらに、独創的なアイデアが出てくるまでの時間も後者のグループの方が短かった。義務感が生じると仕事量が増えるだけでなくクリエイティビティも高まるらしい。

 

この本を読み終えてすぐに書くスケジュールを決めれるとはじめてこの本が生きてくる。

というわけで、毎週金曜夜は書く時間にあてたいと思います。。

 

「フェルドマン博士の日本経済最新講義」

ちきりんさんがおすすめしていたので迷わず買ってみた。

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本はこちらから

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日本経済の課題とフェルドマン博士なりの提言が記されている。

言葉は平易で、それでいて本質をついている。

序論で経済学を「希少資源の最適な利用の学問」と定義した上で、経済学の目的は「希少性からくる争いを減らし、世界を平和にすること」と綴っています。

僕自身学生時代の専攻は経済学だったのでその定義はよく知ったつもりでいましたが、目的には感動した。何のために希少資源の最適な利用を追求するのか?については経済学を学んでいて意外に抜け落ちているポイントだと思う。経済学ってそういうことだったのねと思わず膝をついた。

 

ざっくりと日本経済の課題をまとめると、既得権益がはこびっていて本来分配されるべきところにリソースが行き届いていない。

高齢者への過度な社会保障費はその典型で、もっと若い人への教育投資にお金を回すべきと説く。

それができていないのは選挙制度が今の既得権益を残像させるように設計されてしまっているから。

 

日本経済のこれからを考えるには必携の一冊。